名古屋市中村区:ワイドスターIII(NTTドコモ衛星電話)アンテナ設置工事
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今回は、名古屋市中村区にある某ビルの屋上にて、ワイドスターIII(NTTドコモの衛星電話サービス)のアンテナ設置工事を実施しましたので、その内容を詳しくご紹介します。
ワイドスターIIIとは
ワイドスターIIIは、NTTドコモが提供する衛星電話サービスで、専用の衛星回線を利用することで、地上の携帯電話基地局を経由せずに通信を行うことができます。音声通話だけでなくデータ通信にも対応しており、山間部や離島など地上回線が届きにくいエリアはもちろん、都市部のビルであっても、災害時に地上の通信インフラが被害を受けた際の代替通信手段として導入されるケースが増えています。
ご依頼の背景
近年、地震や台風、豪雨といった自然災害の頻発を受けて、企業が策定する事業継続計画(BCP)の中で「非常時の通信手段の確保」が重要な項目として位置づけられるようになってきました。地上の携帯電話回線は、災害時に基地局の被災や回線の輻輳(利用集中による接続しにくさ)が発生しやすく、緊急時の連絡手段として十分に機能しない可能性があります。
今回ご依頼いただいたビル管理者様も、そうした課題意識から「地上回線に依存しない通信手段を確保しておきたい」というご要望をお持ちでした。ビルの屋上という好条件の設置場所を活かし、衛星電話用のアンテナを常設することで、非常時にもすぐに利用できる体制を整えたいとのご相談をいただき、今回の設置工事をお引き受けすることになりました。
事前の確認事項
衛星電話アンテナの設置にあたっては、着工前に以下のような点を確認しました。
- 設置予定場所からの衛星方向の見通し:周囲の高層建物や、ビル自体の設備(空調室外機、既存アンテナ、看板など)によって、通信衛星の方向が遮られていないかを確認します。
- 屋上の構造・荷重条件:アンテナ本体や架台を設置しても問題のない構造かどうかを確認し、必要に応じて設置方法を検討します。
- 配線ルート:屋上から屋内の設置場所まで、どのようなルートで配線を引き込むかを事前に計画します。
- 既存設備との位置関係:テレビアンテナや防犯カメラなど、既存の屋上設備と干渉しない設置位置を選定します。
施工内容
事前確認をもとに、以下の流れで工事を実施しました。
- 設置場所の最終確認とマーキング:衛星方向への見通しが確保できる位置を最終決定します。
- 架台・アンテナ本体の設置:強風などにも耐えられるよう、屋上の構造に適した方法でアンテナ本体をしっかりと固定します。
- 衛星方向への角度調整:衛星電話用アンテナは、通信衛星に向けて仰角(上下の角度)と方位角(水平方向の角度)を正確に合わせる必要があります。専用の機材を用いながら、慎重に調整を行いました。
- 配線工事:屋上から屋内の設置場所まで、あらかじめ計画したルートに沿ってケーブルを配線します。
- 通信確認テスト:設置後、実際に衛星電話としての発信・着信テストを行い、安定して通信できることを確認しました。
屋上での高所作業となるため、安全帯の使用や足場の確認など、安全対策を徹底したうえで作業を進めています。また、当日の天候や風の状況も考慮しながら、作業のタイミングを調整しました。
工事のポイント
今回の工事で特に注意を払ったのが、衛星方向への角度調整の精度です。衛星電話用アンテナは、テレビアンテナ以上に角度のわずかなズレが通信品質に直結するため、設置後の通信確認テストの結果を見ながら、納得のいく通信品質が得られるまで微調整を重ねました。
また、ビルの屋上には空調設備や既存のアンテナ類など、さまざまな設備が既に設置されていることが多く、それらとの干渉を避けつつ、かつ衛星方向の見通しを確保できる設置位置を選定する点も、今回のような都市部のビルならではの工夫が求められるポイントでした。
工事の効果
今回の設置工事により、地上の通信インフラに支障が生じるような状況でも、衛星回線を通じた通信手段を確保できる体制が整いました。平常時から通信機器として利用いただけるほか、災害時など緊急時の連絡手段としても活用いただけます。ビル管理者様にとっては、テナント企業様や関係者様への安心材料のひとつにもなったのではないかと考えております。
株式会社はじめシステムより
株式会社はじめシステムでは、テレビ受信用のアンテナ工事や電波障害調査だけでなく、ワイドスターIIIをはじめとする衛星通信用アンテナの設置工事にも対応しております。事業継続計画(BCP)の一環として非常用通信手段の確保をご検討の企業様、ビル管理者様は、ぜひお気軽にご相談ください。